はじめに
薬剤師国家試験の勉強を始めると、「どう勉強すればよいか」ばかりに目が行きがちです。
ですが、実は「やってはいけないNG勉強法」を知り、無駄な努力をなくすことのほうが合格への近道になります。
私自身、7月中旬から国家試験の勉強を始め、8月末の模試では散々な結果となった経験があります。今振り返れば、その時の1か月半の勉強は、あまり意味のなかったことのように感じています。
そこで今回は、実体験をもとに「国家試験でやらない方がいい勉強法5選」と「その解決策」をまとめました。時間をなるべく無駄にせず、最短で合格したい薬学生の方は、是非参考にしてみてください。
【実体験】国家試験勉強で「やらない方がいい」NG勉強法5選
①ノートにきれいにまとめ直す
一番やってしまいがちかと思います。青本や解説書の内容をノートにきれいにまとめ直す作業です。
・NGの理由
書くこと自体が目的となってしまい、時間がかかる割に頭に残っていないことが多い。きれいなノートが完成すると達成感はありますが、国家試験勉強において、「ノートづくり=勉強」という考えは捨てるべきです。青本自体がすでに重要ポイントのまとめノートです。
・改善策
ノートは作らず、補足情報や覚えるべきポイントはすべて青本に直接書き込みましょう。情報が一か所に集約され、見直す際も効率的です。
②青本を1ページ目から順番に読もうとする
分厚い青本を1ページ目から真面目に読み進める必要もありません。
・NGの理由
範囲が広すぎるため確実に途中で挫折し、中途半端に終わってしまう。インプットばかりで、アウトプット(問題を解くこと)が後回しとなり、知識が定着しない。
・改善策
まずはアウトプット(過去問・青問)から入る。青問や過去問を解き、問われ方を把握してから青本の該当ページを確認するスタイルに変更する。
③過去問の「答えの番号」だけを覚えてしまう
過去問を周回していると、問題を見ただけで答えの番号が分かるようになってしまうことがあります。
・NGの理由
本番で選択肢まで全く同じ問題は出題されません。少し問い方を変えられただけで溶けなくなってしまいます。
・改善策
すべての選択肢について、どこが間違えているか説明できるようにする。正解の選択肢を選ぶだけでなく、「なぜ間違いなのか」「どこを修正すれば正しい文章になるか」を他人に説明できるレベルまで深堀しましょう。この作業にはどれだけ時間をかけても問題ありません。
④物理・化学から勉強を始める
国家試験の勉強を始める際、最初は物理や化学から勉強を始めようとなりがちですが、これは悪手です。
・NGの理由
物理や化学は暗記だけでは通用せず、「概念の理解+計算、解法パターンの習得」が必要な科目であり、努力が点数に結び付くまで一番時間がかかります。勉強を始めてから模試などの点数に反映されるまでかなりの時間がかかるため、「こんなに勉強してるのに点数が伸びない」とメンタルがやられやすくなります。
・改善策
生物(生理学)、病態、薬理、実務から勉強を始める。病態、薬理、実務は全体の配点の多くを占めており、1つを理解すると他の領域の理解にもつながりやすい科目です。早いうちに模試の点数が伸びてモチベーションにもつながりやすいです。(物理や化学は時間を決めて毎日少しずつ勉強することがおすすめです)
⑤苦手な1科目、1領域だけに時間を使いすぎる
・NGの理由
薬剤師国家試験は全9科目の総合力勝負です。1科目に固執すると、他の得意科目や配点の高い科目の対策がおろそかになり、全体の点数が底上げ出来ません。
改善策
毎日、配点の高い科目(薬理、病態、実務)に触れる時間を確保する。苦手対策だけに長期間集中すると、他の得意教科の感覚まで鈍ってしまいます。苦手科目を進めつつも、得点源になるメイン科目を毎日少しずつ継続することが重要です。
もし「NG勉強法」をやっていたと気づいたら?
もし今、「やばい、ノートまとめやってた…」と思っても、焦る必要は全くありません。今気づけたことが大きな一歩です。
今日から勉強法を修正すれば、本番までに十分間に合います。
限られた時間の中で合格をつかみ取るためには、「何をやるか」と同じくらい「何をやらないか」が大切です。無駄な遠回りを減らして、効率よく合格を目指しましょう!


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