【新人必見】失敗しない疑義照会のコツとマナー

新人薬剤師

薬局での疑義照会は、患者さんの安全を守る重要で欠かせない業務です。
しかし、同時に「処方医との関係性」や「やり取りの気遣い」に悩む薬剤師や薬学生も多いのが現状です。

そこで、今回は電話での疑義照会のコツとマナーについてまとめた記事を作成しました。

疑義照会とは単なる「間違え探し」ではなく、「医師と連携してチーム医療で患者さんを救うプロセス」です。コツやマナーを押さえるだけで、電話口などでの無駄なやり取りが減り、医師からも信頼されるようになります。

疑義照会をスムーズに進める3つのコツ

①事前準備を100%終えてから電話をする

電話をかける前に、手元に必要な情報をすべてそろえるようにします。
・患者の情報(年齢、体重、検査値データ)
・処方情報(今回の処方内容、前回の処方履歴、他科・他院での併用薬)
・根拠・代替案(添付文書やガイドラインの該当部分)

②「問題提起+具体案提案」をセットで伝える

「疑義照会があるので確認してください」だけでは不十分です。問題点と合わせて代替案(処方提案)をすることがプロの技です。

・NG例
「〇〇錠の用量が多いため、確認お願いします」
(どうしたらよいのか相手に伝わらず、医師に考える手間をかけさせてしまう)

・良い例
「〇〇錠が通常量より多く処方されております。患者様の体重が△kgであることを考慮すると、通常量の□mgへの変更、もしくは減量のご提案ですが、いかがでしょうか?」

③回答しやすい質問形式(クローズド・クエスチョン)を使う

医師は外来診察や、処置、MRの対応で常に多忙です。「はい/いいえ」や「A案/B案」など、一言で即答できる聞き方を意識しましょう。

2.押さえておきたい電話マナーと配慮

どれだけ正しい疑義照会でも、相手の受け取り方は変わります。
信頼関係を築くための電話マナーをお伝えします。

①第一声の挨拶

まずは丁寧なあいさつに加え、医師が迅速にカルテを開ける情報を伝えます。

「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇薬局の薬剤師の△△と申します。(患者)様の処方について、1点確認させていただきたいことがあり、お電話いたしました。」

※処方日や患者ID(カルテ番号)を伝えられると親切です。

②緊急度の明確化

今すぐ対応が必要か、診察の合間や後でも良いかを最初に伝えると配慮が伝わります。

「お忙しいところ恐れ入ります、〇〇薬局の薬剤師の△△と申します。本日処方いただいた(患者)様の件で至急のご相談がありご連絡いたしました。現在、患者様が処方箋をお持ちになって待っていただいている状況のため、〇〇の点について至急で確認させていただけますでしょうか。」

③敬意と配慮

医師の誤記載であっても「間違っています」とは言わず、「確認のため」「念のため」という表現を使うと良いです。

「先生、恐れ入ります。〇〇様の本日のお薬ですが、電子カルテ上のご入力または既往歴との兼ね合いで念のため確認させていただきます。[薬品名A]ですが、[病名/他剤]との組み合わせについて、念のため変更のご相談をさせていただくことは可能でしょうか。」

④聞き取りの復唱

疑義照会が完了し、変更指示を受けた場合は、「薬品名・規格・用量・用法」を必ず正確に復唱して電話を締めくくります。お互いの認識ズレを防ぐ最後の防波堤です。

まとめ:共通のゴールは「患者さんの安全」

疑義照会で最も大切なのは、医師に対抗することではなく、「患者さんの安全と不利益の回避」という共通のゴールに向かって協力することです。

  1. 手元に全情報を揃えてから電話する
  2. 代替案を用意し、回答しやすい形で提案する
  3. 「念のため確認」という配慮ある言葉遣いを徹底する

このステップと配慮を心がけるだけで、無駄なやり取りが減り、医師から「この薬剤師さんのチェックは助かる」と信頼されるようになります。ぜひ毎日の業務で試してみてください!

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